シンポジウム1

シンポジウム 1

世界のプレイセラピスト養成状況

<話題提供>
鵜飼 奈津子(大阪経済大学)
小川 裕美子(マリスト大学心理学科カウンセリングプログラム大学院)
森  真佐子(ニューヨーク日本人教育審議会・教育文化交流センター・教育相談室)

<指定討論>
山中 康裕(京都大学名誉教授)

<司    会>
村松 健司(放送大学)

鵜飼 奈津子(大阪経済大学)
日本では、臨床心理士(公認心理師)が子どものプレイセラピーを行っていますが、英国では「プレイセラ ピスト」という職業とその養成課程と、「子どもの心理療法士」という職業とその養成課程はそれぞれ異なりま す。今回は、発題者が経験した「子どもの心理療法士」の養成課程について振り返り、日本でプレイセラピー を専門とする心理職にとっての研鑽の参考になる側面を模索したいと思います。

小川 裕美子(マリスト大学心理学科カウンセリングプログラム大学院)
明治学院大学大学院修士課程卒業後、都内の教育相談所に勤務。その後渡米し、University of North Texas にて子ども中心プレイセラピーの大家であるDr. Garry Landreth の元で学ぶ。博士課程修了。2001 年ニュー ヨーク同時テロ多発事件への災害支援参加をきっかけに災害支援も専門としている。近年では難民・移民の子 どもたちへの支援にも関わっている。赤十字認定災害支援メンタルヘルスワーカー。都市部貧困地域に住む子 どもたちへのプレイセラピーも小学校で行っている。

森 真佐子(ニューヨーク日本人教育審議会・教育文化交流センター・教育相談室)
米国での子どもを対象とする心理士の養成システムと臨床活動について:米国における心理士(Psychologist) の資格制度や権限、養成プログラムには日本と大きく異なる点があります。子どもを対象とする心理職の種類 や心理療法の内容、臨床現場もより多様です。今回はプレイセラピーを含めた米国における子どもの心理士養 成や臨床活動の全般をご紹介し、日本のプレイセラピストにどのように参考にしていただけるかについて、参 加者の皆様と一緒に考えたいと思います。